強い組織、強い会社と聞くと、どのような会社をイメージしますか?
体育会系の営業会社をイメージされるかもしれませんし、カリスマ的な経営者がいて、社員のロイヤリティが高い会社をイメージされるかもしれません。
ただ、すべての会社には「永続」という使命がありますから、「強い」会社とは倒産しない会社のことを指します。
では、どうすればその「強い」会社になれるのでしょうか?
倒産しない会社ですからしっかりした財務力を持てばいいのでしょうか、また先ほども出ましたが売上を上げられる営業力を持てばいいのでしょうか、さらに売れる商品・サービスを生み出せる企画力を持てばいいのでしょうか。
いずれも確かに必要ですが、必要不可欠なものは「人財」です。
当然の話ではありますが、わかっていても「人財」に対して何もできていないところが多いのも事実です。
そもそも「人財」とはどういう人のことを指すのでしょうか?
先ほどあげたように営業力や企画力があり、しっかりと利益を上げられる人ですが、それだけでなく、会社の経営理念を正しく理解し、その実現のために働くのが「人財」です。
そして、「人財」は獲得するのではなく、育てるしか方法はありません。
どれだけ高学歴で優秀な人でも経営理念や経営者の価値観は入社してからでないと教えることができないからです。
むしろ入社前には学歴よりも会社が伝えることをすんなり受け入れる「素直さ」と正しく受け取れる「理解力」の有無のほうが重要です。
強い会社を支える「人財」を如何に育てるか、「人財育成」が会社にとって最も重要なことだと言えます。
もし、あなたの会社がうまくいっていないなら、人財育成がキチンとなされているのかをまず確認して下さい。
社員に対する指導・教育はやっているが今ひとつ業績が伸び悩んでいる、という場合は人財育成が正しくできているかを確認することができます。
それは人財育成、ひいては強い組織に必要な「7つの共有」ができているかを確認することでわかります。
7つの共有とは、(経営者および会社が大切にしている)価値観、理念、ビジョン(将来像)、目標、情報、問題、成果、の共有です。
直接質問をして、その答えを確認すればいいのです。
価値観については、そのことにまつわる質問を投げかけ、その答える内容で判断はできます。
例えば理念をたずねても答えられない、答えられても意味が正しく理解されていないということであれば、現在の人財育成は不十分だということです。
また、業績が良くても答えられなければ、それは将来的に危険な状態だと言えます。
そして、この「7つの共有」がしっかりとされている会社は人財育成がなされており、一人ひとりが考えて行動することができる「自律型組織」、すなわち全員が経営者感覚を持って働く、全員参加型の経営となっています。
ですから、人財育成がうまくいっていない会社でも、まずはこの「7つの共有」を実行すればいいのです。
ここで大切なことは、共有というのはコミュニケーションであり、如何に「7項目の理解と浸透」という目的を持って、円滑にコミュニケーションを図ることを考えることです。
また、理解し浸透させるためには継続的に行わなければなりません。
以前のブログで紹介したように、それをツールを使って朝礼という場で行うというのも一つです。
さらに、ネットのシステムを使って共有を図る方法もあります。
私が以前勤めていた会社の社長は10年以上、ほぼ毎日欠かさずブログで自分の考えを書くことで価値観や理念を社員に伝えていました。
ですから、価値観や理念については全員が理解をし、深く浸透していました。
それは社内だけでなく一般に公開されていたので、お客さんや関わる人に対しても伝えることができる環境にありました。
ただ、社外へ伝えることを目的にはしていなかったので、それでお客さんが増えたといったことはありませんでしたが、ブログやホームページは共有のためのツールでもあるということです。
人財育成は会社にとって必要不可欠なことであること、そのためには「7つの共有」のための継続的なコミュニケーションが必要です。
そのためにホームページを活用してみて下さい。
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